ラジオ日本「ゴスペル・レディオ・レボレボリューション」のDJ・いかピーこと五十嵐義隆氏が主催する賛美集会ラブレボリューションが14日、福島県いわきのライブバー・クイーンで開催された。
出演者は、今月2日に2ndアルバム「夢のはじまり」をリリースした神山みさ、関東を中心にソロ活動とクワイアのディレクターを両立する山本香織、アコースティックギター一本でソロ活動を始めた熱い魂のロックバンドRUTE OF SOULのボーカル・横山大輔、韓国生まれで両親が宣教師という異色の実力派シンガーソングライター・SAMUEL、全国各地で活動し昨年長野県白馬で行われたゴスペル全国大会で準優勝を記録した路傍賛美伝道チーム・Gifts、一昨年ノルウェーから来日以来、地元いわきで音楽伝道を続ける女性宣教師ニーナと、いま日本CCM(クリスチャン・コンテンポラリー・ミュージック)界で最も注目を集めているそうそうたる豪華メンバー。会場である120人収容のライブバーは、クリスチャンがノンクリスチャンを呼び合うという伝道集会では異例の集客現象が起こり、福島県内各地から集まった多くのノンクリスチャンで半数以上の席が一瞬にして埋まり立ち見客で溢れた。
友人を自殺で失ったことでラブレボリューションを始める決意をした五十嵐氏はメッセージの中で、「みんなに生きてほしい。そして自分たちが生まれた場所を愛してほしい。生まれたことには意味があります。偶然ではない。このゴスペルを通して、一人ひとりには何にも変えられない価値がある、ありのままに生きていいんだということを知ってほしい。そして、そのためにまず自分たちの家族や一番近くの人から大切にしてください。一人ひとりが変わっていく時にこの日本が変わり、世界が変わっていく。悲しみが喜びに変えられ、憎しみが愛に変えられ、いま抱えている問題にも答えが与えられて、世界には平和が生まれ、あなたの夢もきっと実現されます」とこのイベントに込められた自身の切実な思いを熱く語りかけた。
また出演アーティストの一人である山本香織は、「このラブレボリューションを通して、家族とか友達・恋人、そういう人との関係において愛し合うこととか何かをもう一度考えてもらいたい。ゴスペルには普通の音楽ジャンルにはないものがあります。ライブで感じたことをそれで終わるんじゃなくて、家に帰って日常の場に戻った時にまた思い出してほしい。来てくれた一人ひとりに神さまからの語りかけがあるように願っています」と語った。
汗ばむほどの熱気の中、生の音楽やコール・アンド・レスポンスで体でゴスペルを体感しながら、一人ひとりのアーティストから自分の言葉で語られるゴスペルのメッセージに聴衆は聞き入り、年齢や国籍、背景の違うさまざまな人々が集ったライブ会場には不思議な一体感と確かな神の臨在が感じられた。この一つのイベントをきっかけに観客が神と出会い、その心が変えられるとき、そこに誰かに対する小さな優しさや思いやりが生まれる。大きなことではなく、日常の些細なしぐさの中で芽生えたキリストの愛、それを本当の「愛の革命」と呼ぶのだろう。