23日木曜日フィリピンでの土砂崩れによる救済活動を続けているキリスト教活動団体が、レスキュー隊の土砂掘りを援助したり、生存者に支援物資を供給している最中、政府高官は、土砂に埋もれた253名の児童と教職員がいたとされる学校の屋根と推測されるものが発見されたことを発表した。
AP通信に対し、レスキュー隊は「私たちはずっと探していた小学校の緑色の屋根と非常に類似している緑の屋根を初めて発見した。小学校は300メートルほど移動しており、緑色の屋根はノートや、宗教的テキスト、写真を発見したのと同じ位置で発見された。」と述べた。
また20日月曜日に土砂崩れが発生して2週間が経過したにもかかわらず、現場で「生存者の兆し」を探知したと言う。フィリピンの土砂崩れ災害は17日金曜日に生じ、フィリピンマニラ市から670km南東部に位置する農村において数百件もの家屋と学校が土砂に飲み込まれた。
ある報告によると、土砂崩れの犠牲となった児童や教職員のうち数名が土砂崩れ発生直後に携帯電話のメールを用いてメッセージを残したと言う。
しかしながら土砂崩れ発生以来現在に至るまで生存者は一人も発見されておらず、続々と遺体が発見されるだけで希望は失われつつあると言う。
キリスト教救済団体は緊急および長期的復興活動を行うために提携パートナーを調整中であるという。救済活動者らによると、土砂崩れで助かった生存者の間では、水痘やその他の感染症が生じるなどの二次災害が発生していると言う。
世界の諸協会で作る人道援助ネットワーク「アクト」スイスによると、フィリピンのユナイテッド教会(UCCP)に属する一教会が避難所として使用されているという。また現地ユナイテッド教会会員70名のうちたったの9名しか生存者リストに掲載されていないという。
一方でフィリピン教会協議会(NCCP)はUCCPの地元教会と協力体制で緊急対策に取り組んでいるという。
海外発展のためのカトリック機関(CAFOD)は先週火曜日に2つの教区センターと小学校を避難所として利用し、576世帯を収容したと報告した。
さらに教会活動家と教区ボランティアらはカリタス−フィリピンと協力して生存者らの需要により良く答えるために家族ファイルの目録を作成しているという。
カリタス−フィリピンの代表者Rosanne Mallillin氏によると、「慈愛、寛容、無条件的に与えるという人間的な心の最高の財産を表現するのための努力は時間が経過しているにもかかわらず、決して廃れることはありません。置き去りにされた人々、避難所の中で不安の中に過ごしている人々のために絶え間なくどうか祈ってください。」と訴えたと言う。
また救世軍は2月19日日曜日に土砂崩れ災害に対する救済活動を開始し、精神的な宣教や必要物資を取り揃える作業を開始したという
。また救世軍が活動を開始する一日前に、世界最大級キリスト教支援団体国際ワールドビジョンは大規模土砂崩れに対する初期対策として、600人以上の人々に対する救援物資配給報告書を発表した。19日日曜日から提携団体と協力して物資を配布しているという。