中国で「疑わしい」インターネットコンテンツを規制するために新たなインターネットツールが導入された。このことで中国人インターネット使用者がインターネットを通じて情報を得るのにさらなる脅迫がかかるだろうと思われる。
先週火曜日に発刊された中国日報によると、香港に最も隣接した都市中国広東省深川では深川公安局インターネット監視部によってバーチャル警察がサイバー空間を監視するように割り当てられたという。1月2日に「深川インターネット警察」のイメージとして男性警察キャラクター「ジンジン」と女性警察キャラクター「チャチャ」が制作された。このようなインターネット警察が公式にウェブ上に掲載されるのは中国初のことである。
中国は2005年9月に中国国務院情報局と信息産業部により提示された情報規制に関する新法案を最近施行するようになった。中国側は新法案は国家の影響力を保つために制定されたと主張している。
インターネットコンテンツとして認められない、あるいは制限されている内容としては政府を迫害するような内容を含んだ宗教的なニュースや中国政府が敏感になっている政治的問題に関するようなものである。政治問題については、明らかな共産党に対する批判であっても、暗に批判するような内容であってもいずれにせよ厳しくコンテンツ掲載を禁止される。
今回の報告によると、インターネットユーザーがウェブサイトを閲覧するときや、チャットルームに入室するときにポップアップ画面にてバーチャル警官が現れるのだという。そして「バーチャル警官がインターネットユーザーに安全で健康的なインターネットの使用を促し、オンライン画面上での振る舞いについて自己規制をかけさせる」と信息産業部職員であるチェン氏が中国日報に語ったという。
6人の実物の警官がこの2つのバーチャル警官を管理する予定である。インターネットユーザーはインターネットの使用についてバーチャル警官に質問することができ、バーチャル警官が法的なインターネット使用における情報を与えるのだという。
中国インターネットネットワーク情報センターによる統計によると、2005年末の段階で中国には1億1100万人のインターネットユーザーが存在しており、一昨年の1700万人を大きく上回ったという。