英国のキリスト教ラジオ「プレミア・クリスチャンラジオ」のDAB放送がイースターから始まり、放送開始を祝うイベントがロンドンのウェストミニスター・セントラルホールで数百人が参加するなか行なわれた。
デジタルラジオの規格の1つであるDAB(Digital Audio Broadcast)は、日本と米国を除くほとんどの国で採用されており、従来のラジオでは自動車による移動などで送信所のエリアから外れた場合、手作業で周波数を変更しなければならなかったが、それが自動で行なわれたり、文字放送によって曲名や交通情報が得られるなどの特徴がある。
DAB放送記念イベントは、英国のゴスペルグループ「John Pantry」や「Muyiwa& Riversongz」による讃美、デュークストリート教会のリアム・グライヤー牧師によるメッセージなど、にぎやかなイベントとなった。
プレミア・クリスチャンラジオのピーター・ケーリッジ最高経営責任者は、「我々プレミアの社員一同は、DAB放送が始まり、本当に興奮しています。我々にはAM放送での顧客約20万人がいますが、新しいデジタル放送の開始で、讃美や聖書勉強、キリスト教ニュースを聞くために、ロンドン市内外のより多くのクリスチャンがプレミアを利用するようになるでしょう」と、新しく始まったDAB放送に期待を寄せている。
「プレミアのDAB放送開始は、毎週AM放送でプレミアを聞いている20万人のロンドン市民だけに嬉しいばかりではなく、ロンドン郊外でAM放送をよく受信できなかった人にとっても嬉しいことである」とケーリッジ氏は語った。
プレミア・クリスチャンラジオは、DAB放送にくわえて、ロンドン市内向けのAM放送や、「Freeview」、「Sky」などのデジタルサービスも行なっている。