ヒルトンワシントンホテルにて行われた第一回全米会議の様子©クリスチャンポスト | |
10日、青年問題に関する第一回全米会議を開催するに至って、ジョージ・W・ブッシュ大統領夫人ローラ氏はオープニング・セレモニーで、何百万人もの米国中の青年を暴力団体からの脅迫、無気力、投獄から救済するためには、家族、学校、共同体の3つが重要な支えとなると訴えた。
この全米会議は10日、ワシントンD.Cヒルトンワシントンホテルにおいて「成功への道―今日の青年により良い明日を築くための機会を与えるために」と題して青少年非行防止および青少年司法調整委員会によって開催され、何千人もの教職員、キリスト教団体指導者、青少年を抱える両親、その他あらゆる青年問題に懸念を示す人々が参加した。 ローラ夫人はブッシュ大統領の米国内の青年イニシアチブを高める活動を紹介しながら、「青年は日常生活の中で積極的な影響を受ける必要があります。私たちはすべての子供たちが愛を与えられ、助言や奨励をする模範となる大人に支えられながら生活できることを望みます。」と述べた。
参加者や後援者の多くは、キリスト教の信仰に基づいた見地から、キリスト教の教えを非行問題青年に対する対策の基盤として活動を行っている。
元暴力団に関わった青年の自立支援のための施設「ホームボーイ・インダストリー」を設立したロサンゼルスのグレゴリー・ボイル牧師による演説は特にオープニング・セッションで目を引くものであった。
1000人を上回る出席者を前に、ボイル牧師はビデオクリップを見せながら、非行に走っている青年の80%はただ単純にチャンスを与えてあげるだけで正しい方向へと道を修正することができると説明した。それに応じてビデオクリップでホームボーイ・インダストリーの労働者や元暴力団関係の青年たちが、生活するのに「ポケットに所持金があるから、盗みを働く必要がなくなった」と証言している姿を映し出した。
ローラ・ブッシュ夫人は演説の中でボイル牧師の話を引用して、 「昨年行われたこのような青年問題に関する大会におきましては、ボイル牧師は青年生活の希望の力となることについて話されました。そこでボイル牧師は『将来に希望を持つ若者が暴力団に加わったという話を一度も聞いたことがない』とおっしゃっていました。」とボイル牧師の見解を賞賛した。
今回の全米大会は一週間にわたって開催され、その中で70以上のセミナーやワークショップが開かれ、ボイル牧師の講演にあるように、非行に走った青年が立ち直った成功談などが語られる。この全米大会の開催趣旨は、青年問題解決のための必要策を連邦間で助言しあい、連邦間のつながりを深めること、また地元共同体における非行に走る青年を救済するためにすべき行動について参加者が学ぶ機会を提供することである。
今後も、若者宣教全米ネットワークの理事長による公演など多くの有益な公演が行われる予定である。この全米ネットワークは大学や教会関係団体の何十万人ものキリスト教徒を取りまとめた巨大ネットワークで、ブッシュ大統領による信仰に基づくイニシアチブ計画によって多大な資金を受け取った最初の援助団体である。