10日、ワールド・ビジョン(WV)は2006年に貧困対策を行う上で解決しなければならない主要な10題目を発表した。WVは、支援運動への参加、青年団体の鼓舞、そして貧困という大きな問題に対して時間と経費を費やし、祈りを捧げる世界でもっとも有名なキリスト教救援援助開発団体の一つである。
ワールド・ビジョンの掲げる10題目
一、世界人口の約半数の28億人が一日2ドル以下で生計を立てている。( The World Bank Group Annual Report 2004)
二、3億人の子供たちが飢えに苦しんでいる。( UNICEF 2005)
三、毎日5歳以下の2万9千人の子供たちが栄養失調や予防しうる病気のために死亡している。(UNICEF State of the World's Children 2005)
四、合成食品による問題が1992年の2倍に増加した。( FAO State of Food insecurity in the World 2005)
五、発展途上国では5人中1人の子供が安全な飲み水を得る事ができないでいる。(UNICEF State of the World's Children 2005)
六、1990年以来戦死者の90%は民間人であり、そのうち80%は女性と子供である。(UNICEF State of the World's Children 2005)
七、世界で4000万人がHIVウィルスに感染している。(UNAIDS Epidemic Update 2005)
八、今日1500万人の子供たちが両親のHIVウィルスのために孤児になっている。(UNAIDS Epidemic Update 2005)
九、東アフリカおよび南アフリカのHIVウィルス感染者の若者のうち、76%が女性である。(UNICEF/UNAIDS 2004)
十、南アフリカにおける平均寿命は43歳である。
WVは1950年にアジア孤児を救済するために設立されて以来、世界中で貧困にあえぐ子供たちとその家族が、持続可能なより安定した生活を送るようにとの願いから、大きな世界的課題への解決を活動の目的に包含するようになった。現在では100カ国以上に援助の手を差し伸べ、緊急援助、教育活動、健康管理、経済開発などを通して持続可能な発展ができるように促している。