マテル社バービーのホームページで行われているアンケート欄におけるHPを訪問した子供たちに性別を尋ねる項目に「女の子」、「男の子」そしてもう一つ「わからない」という選択肢が用意されている。4日、この三つ目の「わからない」の項目は「言いたくない」に変更された。
バービー人形を製造する会社で有名なマテル社は保守派キリスト教団体「アメリカを憂慮する女性の会(Concerned Women for America)」からこの第三の性の選択肢の存在は子供たちにジェンダーにおける混乱を生じさせるだけだとして非難されている。
CWA会長ボブ・ナイト氏は、第三の選択肢は生物学的に特定の性別に生まれなかった人のために設けられたアイデアであるのだろうが、性別は第三の選択肢によってあやふやにされるものであってはならず、このことは現在同性愛活動家の間で取り上げられている大きな問題の一つであると述べた。
マテル社は4日水曜日に、第三の選択肢は「言いたくない」ということを意味していたとして「わからない」を「言いたくない」に変更すると発表したが、この発表の後にもナイト氏はこの変更は何の効力もないとして懸念を抱いている。
ナイト氏は同性愛活動家によって子供たちにジェンダーは生物学的な現実として受け入れるのではないという考えをもっとも影響を受けやすい子供たちに無意識のうちに教え込ませているとして懸念を表明している。そのためまだ幼い子供たちの間にジェンダーにおいて混乱を生じさせてしまっているということである。
またマテル社は女性の社会的地位向上だけではなく、妊娠中絶やレズビアン、十代の少女に避妊をも促進しているとして一部団体から非難されている“Girls Inc."に対して資金援助をしているとしてキリスト教団体から非難を受けている。ナイト氏によると、マテル社が同性愛活動家団体の運動に正式に加わっているのかただ単に世相に流されて誤った同性愛者に対する同情心からこのような選択肢を設けたのかはわからないという。
「キリスト教徒が懸念しているのは第三の性の存在を早い段階で子供たちに知らせることで子供たちを現実面で感情的に第三の性の方向に促してしまうのではないかということだ。なにか強い欲求があるとしてその欲求を促すものが存在しているとすれば、そのことによってある特定のアイデンティティへと人を結びつけてしまう。しかし早い段階で真摯なカウンセルを受け、あるべきではない欲求を克服する道を発見できれば、結婚のための異性を見つけることができる建設的な将来へと導くことができる」とナイト氏は主張する。
ナイト氏によると同性愛者が異性愛者に変わることは可能であり、一度ゲイに生まれてしまった、間違った性に生まれてしまったと信じ込んでしまった人が、神の御心による真実を知ることによって、そのことに対する重荷を取り外し、心を入れ替えて正常に戻ることができた人は今日非常に多く存在しているという。