米国テキサスに本部を置くキリスト教団体「中国支援協会」(CAA)によると、中国内陸部の新疆ウイグル自治区で25日、12人の家庭教会指導者が逮捕された。
現地時間の同日午前10時半ごろ、家庭教会信徒ら210人が商業用ビル内でクリスマス礼拝を行っていたところ、武装した警官隊や当局捜査員ら200人が会場にいきなり押し入り、信徒全員の身柄を拘束、17台の警察車両に乗せて連行した。同区は中国全土の6分の1を占め、面積では国内最大。
CAAが伝えた目撃者の証言によると、当局は同日午前11時ごろ指導者12人に対し逮捕状を発行、逮捕した。私物は全て没収され、受領書は発行されなかった。
没収された物品には軽乗用車と普通乗用車、ピアノ、ビデオカメラ、聖書80冊、新品タオル230本が含まれることが判明している。また警察は信徒がクリスマス用に用意した料理を全て廃棄処分した。
CAAの調査によると、この礼拝に出席した女性牧師は、警察官が捜査令状を提示して「この集会は非合法である」と断言するのを聞いたと証言した。
26日午前0時ごろには、逮捕された12人中7人が釈放されたが、5人が未だに拘留されている。
29日現在も拘留されている指導者は、高シャンヤオ牧師(54、男性)、リュ・ジャンセンさん(47、女性)、ウ・ハイファンさん(28、女性)、ワン・シメイさん(54、女性)、ジョウ・ビンさん(50、女性)の5人。
CAAによると、高牧師が警察官に殴打されていたとの目撃情報が寄せられている。
これら5人は郡内の拘置所に拘束されており、指紋を採取された上、罰金の支払いを命じられる予定という。