先月25日に発生した能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市門前町にて、今月5日から被災者の支援活動を続けていた日本国際飢餓対策機構は12日、7日間に及んだ救援ボランティア活動に終止符を打ち、学生と一般者を含む約15人のスタッフが現地から引き上げた。今回日本国際飢餓対策機構から派遣されたボランティアスタッフらは、門前町の中心部にある門前聖書教会(聖書教会連盟)を活動の拠点とし、震災によって倒壊した家屋の瓦礫や壊れた家財の撤去作業を中心にボランティア活動を行った。
4日に第一陣としてスタッフ10名が現地に派遣され、5日から本格的なボランティア活動が始まった。主な活動となったのは、震災の影響で壊れてしまった家財、瓦礫、部材、損壊したブロック塀等を廃棄する作業や被災者宅の後片付けなど。5日から8日までは被災者宅の後片付けを主に行い、第二陣として派遣された8名のスタッフが現地に到着した9日以降は、家財・瓦礫等の廃棄作業を中心に支援活動を実施した。
震災直後のために、全国各地から集められたボランティアたちの宿泊施設が不足し、車内で夜を明かしている者がいると報道されている状況の中での支援活動だった。宿泊施設の関係で日帰りボランティアが多かったというが、同団体から派遣されたスタッフらは、門前聖書教会の協力により比較的スムーズに活動を行うことができたという。「(門前聖書教会の協力により)ボランティアが不足気味となる平日にも活動に参加することができた」との旨を国際飢餓対策機構側は報告している。
一方、現在輪島市では、外郭団体の社会福祉協議会、青年会議所などで構成される「ボランティアセンター」を通じて支援活動を行うことが義務づけられているため、日本国際飢餓対策機構が派遣したスタッフらも同センターに登録した上でボランティア活動に参加した。
日本国際飢餓対策機構は震災3日後の28日から2名のスタッフを現地に派遣し、震災者たちを支えてきたが、昨日12日をもって一連のボランティア活動を終了する予定。なお、現在日本国際飢餓対策機構では、能登半島地震の被災者救援のための募金を受け付けている。詳しくは日本国際飢餓対策機構のホームページ(http://jifh.fhi.net/)まで。