米・南部バプテスト連盟は1日(日本時間2日)、翌年10月までに100万人の新規洗礼を目指す2005年度伝道キャンペーン「キングダム・チャンレジ」を開始した。期間中に全国規模の伝道集会を最低2度開催するほか、各教会に週毎の洗礼者数報告等の義務付けを行う。
同キャンペーンは今年6月の連盟総会でボビー・ウェルチ同連盟会長が提唱したもの。今月1日から来年9月までの'05年度に ?訓練と習得、?証言と勝利、?洗礼、?管理、?休暇を利用した聖書講座、?複数の新規教区発足――の6つの指針を達成する。
ウェルチ会長は「連盟の全会員が一丸となって、世に放浪する人々に語り掛け、キリストと人々に仕えるはずだ」と同連盟公式サイト上で抱負を語った。
キャンペーン開始に伴い、ウェルチ会長は連盟傘下の全1183団体に協力と一致を要請した。伝道集会は基本的に自然を楽しめる屋外で行い、連盟の牧師は年度末までに洗礼希望者を1人以上連れてくることが条件だ。
同会長は連盟の機関紙に対し「洗礼の勧め以外に、キリストによる大伝道命令を牧師と信徒が団結して実行に移す最高の機会となる」と語った。これによると、連盟傘下の各教会は礼拝説教の中で洗礼とキリストによる一致を強調することが期待されるほかに、週・隔週・月のペースで洗礼者数を本部に報告することが義務付けられる。
同連盟は信仰告白文で「伝道」を特に強調し、教会に在籍し「主の晩餐」に参加するための前提条件として認識している。連盟機関紙「バプテスト・プレス」最新号(2日現在)によれば、伝道活動は、伝道する人が救われたことを証明する重要な証だという。
米紙クリスチャンポストによれば、ウェルチ会長は昨年、全米50州の連盟所属教会をバスで巡回して今回のキャンペーン開催予定を通達、教会員1人ひとりに対し、知人を1人以上教会に招待するよう呼び掛けた。
同連盟ジェームズ・ウォーカー牧師の話:
「キャンペーンは多くの教会員に伝道に対する情熱の火を点すだろう。各教会員が聖書の言葉を伝えるという純粋な伝道の使命を再認識することが出来る。未信者に対する友好なアピールと奉仕の機会でもある。社会に対して福音を証言し、人々の注目を集めることが出来る。」