10日から2日間にわたって東京・永田町の星陵会館にて行われた「ビル・ウィルソン東京大会2007―逆境をはね返す大成功の法則―」が11日、感動の中で閉幕した。最終日となったこの日、午後6時からのラストセミナーに参加したのは2階席を含む総勢400人以上。ウィルソン師の炎のような熱いメッセージと涙の証しに観衆らは終始真剣な面持ちで聴き入った。同大会でウィルソン師が語ったメッセージのテーマは「変化(トランスフォーメーション)の土台を据える」。大会の最後には「変化」を決心した観衆たちが手を天に向かって高く掲げ、総立ちで神に栄光を返した。
ウィルソン師は今回のセミナーで、「変化」するための土台作りとして4つのことを強調した。その4つとは、c[1]新しいリーダーシップ(指導力)、c[2]仕事の質の向上、c[3]持続性のある変化、c[4]レベルの高い愛。同師は聖句と実体験を例に挙げながら一つひとつ詳細に解説した。ウィルソン師は講演中に観衆らにメモを取るように指示し、「ぜひともここで学んだことをこの場で終わらせず、それぞれの教会で教え広めてほしい」と呼びかけた。
ウィルソン師の勢いは初めから終わりまで止まらなかった。ウィルソン師が熱く語れば観衆らは真剣なまなざしで同師を見つめ、ウィルソン師が笑えば一緒に手を叩いて笑い、ウィルソン師が涙を流しながら証しするときは共に目を濡らした。まさにその場に主の霊が臨在し、ウィルソン師と観衆をこころ一つにさせた。
今大会中にメトロ・ミニストリーのために献金し、里親制度の「Won by One」プロジェクトに積極的に協力してくれた日本人たちに、ウィルソン師は感謝の意を示した。会場にて即席販売された同師の書籍「この子だれの子」、「逆境に働く信仰」、「ラストランナー」はほぼ完売。「Won by One」プロジェクトにも申し込みが殺到し、用意していた100人の子ども達全ての支援者が決定した。また、ニューヨーク市ブルックリンの中心部に現在建設・改装中のメトロ・ミニストリー国際本部のための資金も集められた。
ウィルソン師は世界中を飛び回って講演会を開催し、メッセージを伝えている。その理由はメトロ・ミニストリーを運営するための資金を集めるためだ。子ども達には当然のことながらお金を稼ぐことは出来ない。しかも、ウィルソン師は貧しいスラム街の子ども達を対象に伝道活動を行っているため、援助金を期待することもできないという。疲れた体を鞭打って子ども達の救いのために休むことなく走り続けるウィルソン師の生き様から、イエス・キリストの愛がにじみ出ていた。
大会中にウィルソン師が語ったメッセージは確かに一人ひとりの胸に刻み込まれた。「日本が変わればアジアが変わり、そして世界にも影響を与えることが出来るはずだ」。そんなウィルソン師の願いを果たすべく、400人以上の参加者たちは手を高く上げ、神の御前で決心の告白をした。
ウィルソン師が日本で講演会を開くのは今年で3回目。同師は「また来ます」と述べ、再来日をその場で宣言した。「ビル・ウィルソン東京大会2007」はビル・ウィルソン東京大会2007実行委員会、インターナショナルVIPクラブ有志主催。そのほかに多くの賛同者たちがスタッフ、出演者として協力した。