生駒聖書学院(榮義之学院長)の第57期入学式が9日、同学院で行われ、スーツに身を包んだ6人の新入生が新たな宣教の担い手として神の学びやの門をくぐった。出身教会からの来賓、在校生、教授、信徒など約80人の関係者が見守る中、春の芽生えのように初々しく緊張した面持ちの新入生に、学院長の榮義之師が「聖霊とみことばに満たされイエス・キリストの証人として福音を伝えるとき、すばらしいリバイバルの御業が始まる。収穫は多いと言われた主のことばをしっかりと受け止めて収穫のために働きましょう」と祝福のメッセージを送った。
入学式の夕方から、新入生にこれからの神学校生活に向けた人生の変革に対して意識を持ってもらおうと、ディスカッションを中心にしたセミナーを開催する。榮師が16日の午後まで30時間以上集中セミナーを指導する。榮師は、「疲れることなく自分の気付きで変えられていくように願っています」と新入生が信仰の深みを増すことを期待した。
生駒聖書学院の通常のスケジュールは午前5時起床、早天祈祷、礼拝を5時半から7時まで行う。月曜日から金曜日まで午前中は学課、午後は奉仕をおこない、土日は教会奉仕。集中セミナー終了後の来週火曜日から始まる。神学生主体の伝道会を今学期は堺市堺東地区の新築のELIMキリスト教会で行う予定だ。
同学院は1929年、レオナード・W・クート師 (英国人宣教師) によって創立された。同師は第二次世界大戦をきっかけに41年、国外を追放。帰国後も妻の故郷であるアメリカのテキサス州で「日本から来たスパイ」と迫害を受けながらもインターナショナル・バイブル・カレッジを設立した。50年に再び来日し、生駒聖書学院を再開した。