「ビル・ウィルソン東京大会2007」が10日、千代田区永田町にある星陵会館にて開幕した。米ニューヨーク市のブルックリンで2万2000人以上の子どもたちを育成する世界最大級の日曜学校を展開するビル・ウィルソン師(メトロ・ミニストリーズ・インターナショナル代表)の講演の前に、歓迎コンサートとしてシンガーソングライターで万座温泉ホテル代表取締役会長の泉堅さんが賛美パフォーマンスを披露。集まった約350人を前に「アメージング・グレイス」など数曲を熱唱した。
泉さんは「命」の大切さを強調。「家族、友人、恋人・・・自分にとって大切な人はたくさんいるけれど、最も大切な人は自分自身」。泉さんは日本に8年連続で3万人以上の自殺者がいること、そして日本人の自殺率が先進国の中で最も高いことを指摘し、「最も高価で尊いものは愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制、そして命。私たちはただで生まれ、ただで天国へ行きます。人生は瞬間です。しかし天国は永遠です」と語った。「命を大切にしましょう。この時代は自殺が多くなり、このような当たり前のことを叫ばなければならない時代になりました。」泉さんは参加者らに命の大切さを強く呼びかけ、『大切なあなただから』を熱唱した。
次に泉さんは、「正しい人が集まると戦争になる。正しさの先には剣があり、大砲があり、ミサイルがあり、核兵器がある。武力という正義では平和を構築することはできません。剣は剣で滅ぶと聖書に書いてあります」と切り出した。そのうえで、妻とよく口論した自身の生を証しし、「そのときは『愛する』とは正しさを主張して相手を『変える』ことだと思っていました。しかし、いくら愛しても妻を変えることはできませんでした。年が経つにつれて喧嘩は激しくなるばかりでした。そのとき気付きました。愛することは『変える』ことではなく、自分が『変わる』ことなんだと。私が変われば家内が変わり、周りの人たちが変わりました。人は自分の力で変わることはできません。自分を変えてくれるのは神さまなのです」と語った。
「私の霊が聖霊にゆだねられた時に自分が変えられました。自分の霊を捨てた時に暖かい空気が私の周りに流れて、私が変わり、家内と子供たちが変わったのです」。泉さんは聖霊に満たされた時に自分が救われ、家族が救われた喜びを証しした。
最後に、「日本にはエロスの愛ではなく、アガペの愛、神さまの愛が必要です。皆さんがアガペの愛を知れば日本は変えられます」と主張。ニューヨークのスラム街で子どもたちの救いのために自分を無にし、犠牲しているビル・ウィルソン師に捧げる歌として、コリント人への第一の手紙13章から作った歌、『愛』を熱唱した。
「愛はいつも絶えることがない。いつも残るのは信じること、希望、愛、この3つです。」