2009年には日本でプロテスタント宣教が始まってから150年目を迎える。その記念すべき年に、地域での訪問・路傍伝道により教会の成長と福音伝播の促進を目指す超教派の伝道団体、総動員伝道(東京都千代田区、代表:姫井雅夫牧師)が、東海道五十三次を歩いて伝道することを計画していることが9日にわかった。同団体代表の姫井師は、「日本橋から京都までの約496キロを、宿場を区切って、駅伝のようにたすきを渡しながら歩きたいです。そしてその道行く先にある教会で伝道集会を催したり、路傍伝道やトラクト配布をしたいと思っています」と語っている。
「東海道五十三次を歩いて伝道する」という新プロジェクトは、キリスト教の精神に基づいて家族・家庭問題の解決に取り組む非営利団体ファミリー・フォーラム(横浜市、代表:テモテ・コール師)の役員を務めるジョナサン・ベネディクト宣教師によって提案されたもの。現在はまだ計画段階であるが、姫井師は今後ファミリー・フォーラムと協力し、教会関係者や各教団、宣教団体などに呼びかけて実行委員会を組織していく方針。「多くの人たちが賛同してくれなければ出来ないプロジェクトです。しかし何としても実行したいです。ぜひとも多くの教会が協力してくれることを願っています」と姫井師は語った。
さらに、総動員伝道はプロテスタント宣教150周年を迎える09年を「縦断伝道の年」にしようと現在計画中だ。そこで、09年に各地域の教会で実施される伝道集会を「150周年記念伝道会」として開催してもらい、それらの協力教会を線で結ぶことで日本列島を「縦断」しようと考えている。プロジェクトに協力してくれる教会には講師や音楽ゲストを派遣することも検討しているという。
「2009年が日本におけるプロテスタント宣教150周年に当たるということを知り、『この記念すべき年に何をしたらよろしいでしょうか』、と神に祈りました。いくつかのアイディアをいただきましたが、その中のひとつが宣教師からの提案でした。それが東海道五十三次を歩いて伝道しようというチャレンジです。日本橋から京都まで一歩一歩足を運んで伝道します。『あなたの足で踏むところはことごとくあなたのものにしよう』との聖書のことばを受けて祈り始めました。きっと多くの賛同者、協力教会が起され、沿道にある多くの教会を訪ね、祈り、賛美し合い、伝道のチャンスにしていくことができるのではないかと思っています。今はまだ計画推進中であり、母体作りをしているところです。最初の段階から加わって下さる方はぜひとも総動員伝道までご連絡ください」と姫井師は呼びかけている。同プロジェクトに協力したい方は総動員伝道(TEL:03・3291・5035、Email:[email protected])まで。
一方、毎年夏の厳しい暑さの中、全国家庭文書伝道協会(EHC)と連携して行われる総動員伝道恒例の夏のトラクト配布伝道は、今年は大阪の泉南郡田尻町で実施される予定。日程は7月23日から26日まで。当初は島根県松江市近くの美保ヶ関町周辺の5000軒を対象に実施する計画であったが、韓国から米子空港への便が少ないため変更を余儀なくされたという。同イベントには、姫井師の知人で、韓国・ソウル市にある教会の日本語集会の牧師と青年ら5、6人が毎年参加している。総動員伝道では現在参加者と受け入れ教会を募集中だ。