児童保護に関する法律を教会内でも実現し、教会の子どもたちに対する福祉を保護者に保証しようと、アイルランド教会で初めての児童保護官が誕生した。
アイルランド教会代表団から初めて児童保護官に任命されたのはマーガレット・ヤラ氏。同氏には、児童保護や家庭支援の分野で幅広い経験を持つソーシャルワーカーとしての資格が正式に与えられ、児童保護推進のための指導員としての資格も与えられる。
関係者は、「今、ボランティアレベルで児童保護に関する様々な基準が決まりつつあり、また児童保護に関する法律とガイドラインの制定が進むなか、このような職務が誕生した」と新しく児童保護官という職務が誕生したことを説明し、ヤラ氏の就任を歓迎した。
これから同氏は児童保護官として、アイルランド教会の児童保護政策の推進と整備のために、教会、司教区、またアイルランド教会全体への助言やサポートを行っていく。当面の仕事は司教区委員会に児童保護に関する教育を行っていくことになりそうだ。
アイルランドの全12司教区を統括するアラン・ハーパー大主教はヤラ氏の新たな任務を歓迎し、「教会のすべての子どものケアを行っていくというアイルランド教会の方針において、この重要な発展を歓迎する」と述べた。また、ハーパー大主教はアイルランド内でも近い将来に同じような職務が作られるだろうと語った。