ヒーリング・ゴスペル・ユニット「プレイヤー」が6日、東京六本木にあるライブカフェバー・バニラムードでライブを開催した。ライブの開演時間は会社勤めのファンの帰宅を考慮して夜の21時から。小さなライブバーはライブ開演と同時に観客であっという間にいっぱいになった。
プレイヤーは1stアルバム「ヒーリング・ゴスペル」からの楽曲に加えて、現在制作中の2ndアルバムに収録予定の新曲「悲しみの果てに」「今が愛しい」など全11曲を披露。途中、会場であるバニラムードのオーナーでもあり、本人主催のオーディションがきっかけで知り合い、現在プレイヤーのプロデューサーでもある日比野則彦がサックスでコラボレートというファンには嬉しい演出もあった。ボーカルMAYUを中心とした楽しいMCに会場は笑い声が絶えず、終盤「Someday」では観客にコーラスパートを歌ってもらうなど、プレイヤーと観客との距離はさらに近づいた。また一方で、プレイヤーの奏でるゴスペル本来の人の人生を変えるほどに心に迫ってくる歌詞と美しいメロディの響きに聴き入り、心を癒されて感動の涙を流す観客の姿もあった。
MAYUは本紙のインタビューに対し、「いじめや自殺など、問題を抱えながら若者が夢を描けないのは、その先にいる大人が子育ての不安や健康に対する不安など様々な問題を抱えて夢を描けないから。今も何のために生きているのか分からないという人が沢山いる。神さまの存在を知ってもらって、『あなたは一人じゃない』ということ、そして『あなたも誰かの役に立っている』ということを知ってほしい。人間は一人では生きられない。そして自分も誰かに生かされている。私達は大きなことはできないけれど、その人の人生を変えるきっかけとなる愛の種を植えることはできる。それが誰かの希望の光になって、小さな優しさや勇気、幸せへと繋がっていってほしいです。この愛の種子を蒔き続けて、何十年後かでもそれが実となって芽生えればいいなと思います」と語った。
今年で活動3年目を迎えるプレイヤー。メンバーは国立音楽大学卒業のゴスペルシンガーMAYU、東京藝術大学卒業後「劇団四季」で活躍してきたボーカル&コーラスTAKESHI、洗足学園大学卒業後ウイーンで活動してきたピアニストMIDORIと異色な才能を放つ3人組。サントリーホールでのクリスマスコンサートを始め、東京オペラシティでの公演、名古屋、浜松、大阪でのチャリティ公演など、積極的なコンサート活動を行う傍ら、メンバー100名を目標にプレイヤーゴスペルクワイアのディレクションなども行っている。夢は「愛」と「癒し」の音楽を通じて、世界中の人々に勇気と希望を与えること。「夢はでっかく」と「カーネギーホール公演」と「グラミー賞受賞」をその先に見据えながら、来年には紅白出場、3年後には海外進出を目指している。今回はサポートとしてベーシストHIROKATSUが参加した。
次回は、5月19日に1200人収容のめぐろバーシモンホール大ホールにてコンサートを開催する予定だ。今回のライブに特別参加した日比野則彦や、松山福音センター主任牧師の万代栄嗣師らが共演。結成以来ワンマンコンサートのみを続けてきたプレイヤーにとっては初のジョイントコンサートとなる。申し込みはオフィシャル・ウェブサイト(http://prayer.ptu.jp/index.html#top)まで。