南太平洋のソロモン諸島沖で2日に起こったマグニチュード8.0の強い地震と、それに伴った津波によって甚大な被害が明らかになっているソロモン諸島への緊急支援のため、ワールド・ビジョン太平洋開発グループのポール・マーテル国際ディレクターは50〜70万ドル(約6000〜8200万円)の支援を要請した。
ワールド・ビジョンの報告によれば、地震と津波により5、6万人が影響を受け、1〜2万人が飲み水を得られない状況にあり、また少なくとも5千人が食糧も住居もない状況にある。AFP通信によると、震災による死者は4日で30人に達したとされている。
ワールド・ビジョンはすでに、ソロモン諸島に向けての最初の援助物資を送っており、現地での本格的な援助活動は8日以降に始める見込み。また、被害が大きいギゾやムンダなどと同じような、遠隔の農村部が受けた被害のより詳しい調査のために、災害プログラムチームを派遣する予定である。
マーテル氏は、「我々は食糧や水、避難所などの当面必要となるものばかりではなく、この震災によって被害を受けた社会の長期的な再建と復旧までも重要だと考えています」と、緊急支援だけでなく長期的な支援も行う考えを示した。