全国三浦綾子読書会は6月29日から7月3日まで、第1回三浦綾子読書会国際大会を韓国・ソウルで開催する。代表の長谷川与志充牧師(東京・所沢ミレニアムチャーチ)に、今大会の見所について聞いてみた。
今大会一番の特徴は、日韓の有名な牧師を招いて聖書のメッセージを中心としたこと。韓国はもちろん、日本でも有名な申賢均牧師(聖民教会元老牧師)を講師に招いた。「これまでの読書会ではノンクリスチャンの参加を意識して聖書をあまり強調しなかったが、この大会を機に、これからは聖書のメッセージを前面に出せていけたら」と長谷川代表。何よりも聖書を周囲の人々に薦めていた故三浦綾子さんの意志を最大限に反映させた。
読書会では毎回課題図書が出されるが、長谷川代表は今大会の課題図書に「銃口」を選択。韓国では去年の秋、東京の劇団「青年劇場」が演劇「銃口」の公演を国内14箇所で行ったばかり。三浦綾子文学は韓国でも大人気だ。
今回、小説「銃口」の時代背景に関連した「歴史探訪ツアー」も企画した。独立記念館、堤岩教会など、戦争の深い傷跡が残る地を訪問する。今回講演する韓弘信牧師(聖民教会担任牧師)の祖父は、日本支配下の神社参拝にも、北朝鮮支配下の金日成、スターリン崇拝にも屈せずに信仰を貫き通した人だったという。
長谷川代表は、「韓国には教会もたくさんあるし、日本の教会とは温度が違います。韓国の教会の雰囲気をぜひ体験してもらいたい。もし参加を悩まれている方がいれば、悩まずに来てほしい」と参加を呼びかけた。
参加申込の締め切りは4月30日(日)。問い合わせはメール([email protected])、またはファックス(04・2939・8470)まで。
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全国三浦綾子読書会は2001年7月に東京で始まった。これまでに全国36会場にも広がった読書会はもちろん、朗読や演劇など様々なかたちで三浦綾子文学の素晴らしさを多くの人々に伝えている。目標は全都道府県に読書会を設置すること。5月には37箇所目となる香川・高松で新しく読書会が始まる。
全国三浦綾子読書会のホームページアドレスはhttp://www.geocities.jp/miuraayakodokushokai/index.html