活版印刷技術によって初めて大量生産されたグーテンベルク聖書の復刻版が、同志社女子大・京田辺キャンパス(京都府京田辺市)の知徳館mscギャラリーで一般展示されている。
活版印刷技術の登場(1450年頃)で、それまで人の手による写筆で生産されていた聖書の大量印刷と低価格化が実現。聖書所有率の向上で福音伝播が急速に進んだほか、メディア革命、宗教改革への貢献など、活版印刷技術が社会に与えた影響と文化的価値の大きさは計り知れない。
同志社女子大学学芸学部情報メディア学科が主催。「近代メディアの起点としてのグーテンベルク聖書展」は5月31日まで。午前9時〜午後8時 (最終日は17時まで)。
注:ヨハネス・グーテンベルク
ヨハネス・グーテンベルク (Johannes Gensfleisch G.、1398頃-1468)
ドイツの活版印刷発明者。1450年頃に鋳造活字による印刷技術を完成し、近世の知識普及に貢献。ラテン語訳の「四十二行聖書」などを印刷。