世界改革教会連盟(WARC)のセトリ・ニョミ総幹事が3月27日、アフリカ連合(AU)の議長でガーナ共和国のジョン・アジェクム・クフォー大統領に、経済的、政治的、人道的危機が表面化しているジンバブエ共和国に対して深い懸念を抱いていることを伝え、アフリカ連合に働きかけを求める文書を送っていたことがわかった。
ニョミ総幹事は文書で、「ジンバブエ政府が不法から手を引き、すべての人が公正と自由を享受できる良い統治へ向うことができるように、大統領のリーダーシップを通して、アフリカ連合がその力を発揮することを願っている」と述べた。
世界改革教会連盟は以前にも、ジンバブエ政府による反対勢力に対する脅迫行為や、多くの苦痛と貧困を生んでいる同国の悪化する経済状況に加え、同国で表現の自由が犯されていることに懸念を示しており、ニョミ総幹事は最近2週間での出来事でさらに不安を高めていると話した。
また、ジンバブエの危機解決を祈るために集まっていた野党の民主改革運動(MDC)の指導者らを逮捕し弾圧するなど、最近急増している暴力や脅迫に対しても非難した。先月初めには、学生キリスト教運動のローレンス・マシャング代表代理など、キリスト教の指導者らも逮捕されている。
これに対してニョミ総幹事は、「政府や治安部隊が暴力行為を行うことはいかなる場合であっても認められないことである。国が良くなるように祈りたい、または自分の考えを主張したいと願うだけの人々に対してこのような暴力行為が行われることは非常に不安である」と述べ、先々週に世界改革教会連盟に加盟するアフリカの諸教会に送られた文書では、ジンバブエの人々のために祈るように、またアフリカ中の指導者たちがジンバブエの動向に注意を払うよう求めてる。
別の声明でもニョミ総幹事は、「我々は、学生キリスト教運動の指導者らの逮捕など、ジンバブエで現在起こっていることに対して深い懸念を抱いている」と述べており、今回の文書を通してジンバブエ政府の暴力的な統治に対する更なる強い懸念を示した。