日本の諸教会と韓国オンヌリ教会(大韓イエス教長老会統合派)がともに手を取り合って開催する巨大伝道プロジェクト「ラブソナタ2007」の沖縄大会が29日に開幕する。沖縄大会の開催にあたり、オンヌリ教会に全面的に協力してきたのは那覇バプテスト教会主任牧師の国吉守師。韓国から来た宣教師や準備委員会のために事務局の場所を提供したり、沖縄県内の各教会に「ラブソナタ」への協力を呼びかけた。国吉師は29日の開幕を控えて、「こんなに大きな伝道集会を開催できるのは本当に嬉しいこと。オンヌリ教会に感謝したい」と語った。
今回「ラブソナタ」沖縄大会の開催に協力したのは、バプテスト、長老派、アッセンブリーオブゴッドなど、教団・教派を超えた76教会。数ヶ月前に同イベントへの参加者の募集が始まり、28日の時点で2800人を超えている。
この大規模伝道プロジェクトの一役を買って出たのが国吉師だ。国吉師は、昨年11月に沖縄で開催された「ビリー・グラハム国際大会」のときも実行委員長として重役を果たした。その流れもあり、今回「ラブソナタ」沖縄大会のために教会の一画を大会事務局として提供することに快く同意したという。さらに国吉師は、同教会で「ラブソナタ」を成功させるための祈祷会やセミナーを開くなど、オンヌリ教会に全面的な協力を行った。
16日には、「ラブソナタ」の成功を願う総決起大会が那覇バプテスト教会で行われ、教団・教派を超えた沖縄県内の教会から教職者や奉仕者、信徒らを含む約200人が参加。「ラブソナタ」の成功と沖縄のリバイバルのために祈った。
さらに、開幕を控えた28日には、午前10時から午後5時まで「ラブソナタ」に関連した教育セミナーが行われ、教職者などを含む200人以上が参加。韓国オンヌリ教会から来た宣教師たちが、同教会が提唱する信徒養育プログラムに関する講義を行った。オンヌリ教会では信徒の成長度に合わせた3段階の教育プログラムが実施されている。今回のセミナーでは、その実践手順や具体的な指導方法を確認しあった。オンヌリ教会は「ラブソナタ」後も、同教会が持つ伝道・教育プログラムを日本の諸教会で実践し、日本宣教のために尽力していく方針。そのために、大会前からこのようなセミナーを何度か行う必要があったという。
国吉師によると、29日の大会本番から2日後の31日には感謝礼拝が行われる予定。そこで、「ラブソナタ」を通して導かれた人々を現地の教会に連結させ、その後も継続して信徒たちの信仰の成長を見守り、サポートしていく方針。韓国の宣教師たちはしばらく日本に滞在し、沖縄のリバイバルを目指して奉仕に力を注ぐという。しかし、詳細についてはまだ未定だという。
一方オンヌリ教会側は、同教会が発信するキリスト教メディア放送「CGNTV」の導入を各教会に推奨している。CGNTVは、衛星放送やインターネットを通じて礼拝のメッセージや聖書講義セミナー、各種講座などを全世界の信徒たちに提供するオンヌリ教会独自の伝道・教育システム。国吉師によると、「ラブソナタ」を機に沖縄県内の10教会が今回CGNTVを導入したという。
国吉師は「ラブソナタ」沖縄大会の開催にあたり、「韓国と日本の教会は互いに交流がありますが、今回このように大規模な伝道集会を開いてくれたことに感謝したいです。かつて日本が韓国を植民地にし、痛めつけたにも関わらず、彼らはその全てを赦してくれました。しかもこのように日本の人々の救いのために莫大な費用とたくさんの人を送ってくれました。本当にすごいことです」と、オンヌリ教会に対する感謝と賞賛の意を述べた。
また、「オンヌリ教会は『世界の果てまで』という世界宣教に対する明確なビジョンを持って宣教しています。世界に600人以上の宣教師を派遣していることが驚きです。世界宣教を目指している教会がこのように成長していています。しかし、日本は自分たちの地を固めてから世界を見ようとします。信徒が増えてから伝道しようとか、自分たちの地域が発展してから世界に出ようではなくて、イエス様の大宣教命令は同時進行していることを思い出すべきです。今回の『ラブソナタ』の一連の活動が、日本の教会の世界宣教に対する意識を高めてくれるはずです」と、日本のリバイバルに対する期待感を表した。
実際に沖縄では、「ラブソナタ」をきっかけに教団・教派を超えて各教会が親密になり、沖縄と日本のリバイバルのために互いに祈り、連合し、協力する超教派的な動きが見え始めているという。今、「ラブソナタ」の成功に向かって韓国と日本の教会が一つになり、また日本の諸教会が一つになる。この聖霊の働きが今年、日本全土に巻き起こるように祈りたい。