【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会議長のクルト・コッホ枢機卿がモスクワを訪問、3月16日、ロシア正教会の最高指導者モスクワと全ロシアのキリル総主教と会談した。
総主教座から発表された声明によると、会談場所は総主教公邸で行われ、両教会の間の「主要な協力分野」を中心に話し合った。これらの問題は、神学的対話のための国際合同委員会で討議されてきた。
神学的相違にも関わらず、「欧州における伝統的なキリスト教価値観の防衛。社会経済面におけるキリスト教的立場の擁護、科学的研究や生命の倫理など、両教会ともすでに立場が一致している領域、たとえば欧州における伝統的なキリスト教価値観の防衛、社会経済面におけるキリスト教的立場の擁護、科学的研究や生命の倫理などに関しては、国連、欧州連合などの国際機関での提携を強化する」と述べている。
総主教と枢機卿は、「キリスト教恐怖症」問題にも言及した。キリスト者が迫害にさらわれている地域だけでなく、古くからのキリスト教伝統のある欧州各国でも問題になっている、と言う。
枢機卿はまた、聖キリル・メトディオス学院やモスクワの神学校などを訪問した。