ウェスレアン・ホーリネス教団第6回定期年会総会が19日午後から、同教団の東京・浅草橋教会で開かれた。開会講演で同教団委員長の峯野龍弘師(淀橋教会)は、「『栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます』(コリ二3:18)この御言葉を練りながら、主の栄光を現したい」と語った。21日まで3日間の日程で、同教団の教職や信徒ら80人以上が参加。「福音的変革をもたらす愛のホーリネス」を主題に、事務会、信仰告白案検討協議会、派遣式などを行った。
開会講演で峯野師は、まず「個々人の人間変革をもたらしていきたい」と語り、主イエスキリストの生涯において十字架によって現された驚くべき神の大いなる愛を知り、その福音の愛によって満たされ、その愛を実践する生を歩むことでこそ、その人間性は変革され、円熟していくと説いた。
峯野師は、この、主イエスの愛によってもたらされる福音的変革が「個人を変え、人間関係を変え、キリストの体なる教会を変え、それが地域社会に、職場に、学校に広がり、国家を、世界を変革させる生きたパワーを持った」ものであると力強く語った。
また、真のホーリネスとは、何か人間的な努力や律法的な規制によって身についただけの清い生き方ではなく、キリストの愛に満ち満ちて、「しなければいけない」ではなく、「そうせずにはいられません」「そうしないほうが災いです」というほどキリストの愛に駆り立てられて、キリストご自身の姿にならって生きていく道だと説いた。
峯野師は、主の憐れみを自己逃避、自己弁護をするための隠れ蓑としてしまう「行き過ぎた」恩寵主義に陥るのではなく、主ご自身を仰ぎ見て、「自分の汚れを、主よ、取り除いてください」と、常に主に心の焦点を合わせるとき、「顔の覆い」は取り除かれ(二コリ3:18)、キリストの証人、使命の器に変えられる、と会衆に訴えた。