昨年12月末からの記録的豪雨による洪水で100万人以上が被災、20万人以上が避難生活を余儀なくされているスリランカに対し、キリスト教国際NGOのワールド・ビジョンは緊急支援を開始した。
ワールド・ビジョン・ジャパンの発表によると、最も深刻な被害が広がっているのは53万人以上が被災している東部のバティカロア地区。年間降雨量に等しい1606・2ミリもの雨が降り、40万エーカーの水田が被災、多くの井戸が汚染された。また、現在もすべての交通・通信手段が混乱したままという。
これを受けて、ワールド・ビジョン・スリランカは政府や現地NGOと協力しながら緊急人道支援を実施。これまでに、キャンプに避難している被災者1万人以上に食糧、固形食塩、生活物資の配布を行った。
ワールド・ビジョン・スリランカ事務局長のスレシュ・バルトレット氏は現地の状況について、「至る所が廃墟となっており、多くのコミュニティが生計手段を失った。食糧、水、生活物資などの支援が緊急に必要だ」と報告している。
ワールド・ビジョン・ジャパンはウェブサイトでスリランカ洪水緊急支援募金を広く呼び掛けている。