米国バプテスト派教会牧師で黒人の公民権運動を指導したマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の生誕を記念するイベントが13日、米海軍横須賀基地の日米文化交流センターで開かれた。神奈川新聞が伝えた。
キング牧師は1929年1月15日生まれで、今年生誕82年目を迎える。アフリカ系市民に対する人種差別を終わらせるために非暴力抵抗を唱えた公民権運動指導者。64年に史上最年少でノーベル平和賞を受賞したが、68年4月4日、テネシー州メンフィスで演説中に白人男性に暗殺された。米国では現在、キング牧師の誕生日に近い1月第3月曜日が「マーチン・ルーサー・キング・ジュニア・デー」という祝日となっている。
同イベントには横須賀市民ら約30人が参加。同基地憲兵隊長のアントワン・ソーントン大尉が、米国において黒人が受けてきた差別について説明し、公民権運動に尽力したキング牧師の偉業を称えた。また、キング牧師の名演説「アイ・ハヴ・ア・ドリーム(私には夢がある)」の朗読や、同基地職員による賛美歌も披露された。