約400年前にイエズス会の教育機関が日本で初めて創立されるなどキリスト教文化で栄えた長崎県南島原市北有馬町で4日、市の若者らで作る恒例のクリスマスイベント「フェスティビタス ナタリス2010」が開催された。長崎新聞が伝えた。
同町には織田信長が天下を統一しようとしていた1580年、イエズス会の中等教育機関「有馬のセミナリヨ」が日本で初めて創立された。日本初のヨーロッパ派遣団「天正遣欧少年使節」の4人の少年は、有馬のセミナリヨの1期生。
同町では、当時の宣教師やセミナリヨの学生らがクリスマスに行っていたとされる南蛮行列を毎年再現している。今年も地元のキリシタン大名として知られる有馬晴信や天正遣欧少年使節、宣教師などに扮した市民ら約100人が、聖歌隊の歌声に合わせてセミナリヨ跡から市立有馬小学校までの1・1キロを練り歩いた。