【CJC=東京】婚外の関係を持ったという理由で訴追され、姦通罪で石打ちによる死刑を言い渡されたイラン女性サキネ・モハマディ・アシュティアニさんへの同情が世界的に高まっている。
バチカン(ローマ教皇庁)は、教皇ベネディクト16世がこの問題を注視しており、外交ルートを通じて介入する可能性も排除しない姿勢だと述べている。
バチカン広報当局によれば、教皇は過去にも人道問題について当事者ではない国から要請を受けた場合に外交ルートを通じて非公式に介入してきたという。「教会は死刑に反対しており、特に石打ちは残虐だとの見解だ」と述べている。
イタリア政府もアシュティアニさんの恩赦を訴えていると伝えた。外務省は外交ルートを通じて恩赦を求めると表明。イタリアはイランにとって欧州連合(EU)の中でも有数の貿易相手国。両国の商工会議所の統計によれば、2009年の両国の貿易額は80億ドルを超えている。