「神さまはあなたのことを忘れてはいません」――15日に東京・吉祥寺で開催された希望の教会(尾形守牧師、東京都武蔵野市)主催「いやしセミナー」で、世界を巡回するいやしの伝道者チャーリー・タッカー師は会衆に何度も訴えた。「今は、弱い信仰のドア、無知のドア、不信仰のドア、あらゆる束縛のドアを打ち砕くとき。神は完全に私たちの中に入ってこられる」と、神への全き献身を呼びかけた。
このセミナーは同教会が主催して毎月第3木曜日、東京・吉祥寺永谷ホールで開催しているもの。この日は、米国テキサス州ダラスから、「いやしの器」として世界各国を巡回している伝道者チャーリー、スザン・タッカー師夫妻が来日し、特別説教を行った。
タッカー師は、各自の信仰生活の中に、自分が信じると告白しながら実際には神を信頼せず、自ら選んだ「暗やみ」の中で恐れと不安に満ちた人生を送っている姿はないか、と指摘した。
旧約の時代、神はイスラエルの民に様々な啓示や預言者たちを通して何度も語りかけた。しかし、民は信仰の目、信仰の耳をもって神の呼びかけに応答せず、神に不平をもらした。
タッカー師は、聖書がいつも身近にあり、さらに聖霊がいつもともにおられると約束を与えられた現代に生きるクリスチャンが、「神は私を導き、私に平安を与える。道なきところにも道を備え、私のすべての必要を満たされる」というもっとも大切な真理を、まるで旧約のイスラエルの民のように忘れているのではないか、と語った。
タッカー師は、「今が、キリストが私を忘れていないことを知るとき」だと語り、たとえどんな苦しみや困難の中にあったとしても、神は、その人の咎を責めることなく、愛とあわれみをもって接し、いつでも大きななぐさめを与えられる、恵みと慈しみに富んだ方であることを強調した。
また、「神はあなたが心の叫びをあげて祈るときに、応えられる。神はあなたの祈りに応えたくて仕方がないのです」と語り、神は、いつも細心の注意をもって一人ひとりをご覧になり、耐えることのできない試練にはあわせず、いつもすべてのことを働かせて、必ず万事を益としてくださる方である、と説いた。
タッカー師は、「もう、心配すること、恐れの中を歩むことはやめましょう」「神はあなたのことを忘れてはいません。神の御霊は、いつ、どんなときでも私たちとともにおられます」と、神と人とを遠ざける、あらゆる束縛からの解放を主イエスの御名によって宣言した。
最後にタッカー師は、会場に集まった参加者全員一人ひとりに歩みより、それぞれが持つ悩みに耳を傾け、個別にとりなしの祈りをささげた。