【CJC=東京】全世界の中国語聖書の親しむ人を結びつけることを願って、普及している『和合本』の改訳が27年かけて完成、献呈式典が香港聖公会の聖ヨハネ大聖堂で9月27日行なわれた。
献呈式典には聖公会、ルーテル派、メソジスト、カトリック各派、本土教会代表、本土政府宗教事務局関係者が出席した。
聖書協会世界連盟(UBS)のノーラ・ルセロ議長は、インタビューで、改訳が聖書学者30人以上により、全世界のさまざまな教派の中国人に受け入れられるよう細心の注意を払って完成されたもので、中国語を読めるキリスト者が用いる唯一のものとなる、として中国のキリスト者は「その歴史を通じて和合本を所持し読むために高い代価を払ってきた。それは価格だけでなく経験してきた苦難でもある」と語った。
『和合本』は1904年から訳出が始まり、19年に完成した。当時使用されている漢字(繁体字)で縦書きだったが、現在中国本土では簡体字、横書き、句読点付きが発行されている。
今回の改訳は香港聖書協会が企画したもので繁体字だが、本土でも年末までに新約聖書の簡体字版が刊行される。
現在中国語聖書は分冊、新約、旧約など合わせて1億冊、中国には5000万冊あると推定され、毎年400万冊が発行されている。