日本基督教団東京教区西南支区は10日、東京・渋谷教会で信徒研修会を開いた。同支区の教職や信徒ら93人が出席、英国国教会における信仰覚醒運動であるメソジスト運動の指導者であり、数千曲もの賛美歌を生み出したチャールズ・ウェスレーの信仰について学んだ。
恵泉女学園大学の大塚野百合名誉教授(83)が講演し、「悔い改めることもできない罪深い私がゆるされる、神の無償のゆるしと恵みを感じたとき、(ウェスレーの内に)爆発的な救いが起こった。そこから歌が生まれた」「一人の魂の奥底で行われた聖霊の御業による革新が、イギリスを、世界を変えた」と話した。
大塚氏は、ウェスレーが執筆した賛美歌の中から5曲(讃美歌第二編230番「わが主を十字架の」/讃美歌98番「あめにはさかえ」/讃美歌62番「主イエスのみいつと」/讃美歌248番「ペテロのごとくに主をすてしに」/讃美歌273番「わがたましいを愛するイエスよ」)を解説し、ウェスレーがその歌詞に込めた思い、罪から救われたことに対する驚きと感謝、また、自らの心を石のように硬く、遊女のように汚れていると本当に痛感し、主の憐れみを心から求めたウェスレーの信仰の姿を証した。