【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は8月11日、水曜恒例の一般接見を滞在先のカステルガンドルフォで行った。
バチカン放送(日本語電子販)によると、接見中の講話で教皇は、8月に記念される聖人たち、特に、初代教会の殉教者、聖ラウレンチオ助祭、聖ポンツィアーノ司祭、また20世紀の殉教者、聖マキシミリアノ・マリア・コルベ神父、十字架の聖テレジア・ベネディクタ修道女らを思い起こしながら、神に対する完全な愛の形である殉教についての考察を述べた。
殉教は何の上に成り立つのか、という問いに対し、それはイエスの死、私たちが命を受けるために十字架の上で成し遂げられたイエスの究極の愛の犠牲にほかならないと、教皇は述べた。
殉教に立ち向かう力はどこから生まれるのか。教皇はそれはキリストとの深く親密な一致から生まれると強調した。そして、殉教や、殉教への召命は人間の努力による結果ではなく、神の呼びかけへの答えであり、自身の命をキリストと教会、世界への愛のために差し出すことを可能とする、神の恵みによるものと説いた。