世界で最も注目されている教会形成の手引きの一つ「2つの翼育成システム(Two Wings Nurturing System)」を学ぶ「2010二つの翼・日本カンファレンス」が11日、東京の中野サンプラザで開幕。13日までの日程で初日は1000人を超える参加者があった。日本での同カンファレンス開催は初めて。
講師は、その健全な教会形成のあり方が世界に認められたプンソンハン(豊かな)教会の開拓者で「2つの翼宣教センター」設立者の金聖坤(キム・ソンゴン)牧師夫妻と、全日本リバイバルミッション代表でリバイバル神学校校長の有賀喜一牧師。
2つの翼育成システムは、(1)福音の絶対的能力、(2)弟子づくりのビジョン、(3)神がデザインされた健康な教会、という3つの柱に焦点を合わせた全6段階の学び。同システムで全世界1万4000あまりの教会に影響を与えた金氏は講演で「教会のパラダイムの変化」を強調した。
金氏は使徒言行録11章1節から18節を本文に「壁を越えて」と題して講演。プロテスタント宣教が始まって150年が経つにもかかわらずクリスチャン人口が1%を超えない日本の教会について、「これまで固執してきたパラダイムが問題。激変する今日の時代を生きる未信者たちに、永遠に変わらない福音を伝えるために教会の変化は必要不可欠」と語った。
「教会が激変する時代に注目しなければならない理由は、未信者たちがそのような時代の中で生きているからだ」としながら、「福音の本質は絶対に変えることはできないが、激変する世の中でその福音を伝える方法を探らなければならない。福音を伝える方法が世の変化に合わせて速く変わらなければ教会は衰退するしかない」と述べた。
また、金氏は韓国の教会を含む世界各国の教会がマイナス成長していると指摘。「健全な教会を形成するためには既存パラダイムの変化が必要だ」と再び強調し、「これまで教会は量的な成長に焦点を当てていた面があったが、これからは質的な成長にすべての関心を移さなければならない。質的に健全ならば量的にも自然に成長する。これが今回のカンファレンスの最重要ポイントだ」と語った。
この日、有賀氏も特別講師として登壇。「日本教会と韓国教会のパートナーシップ」と題して、日本と韓国が福音の中で付き合うパートナーになろうと伝えた。「ハレルヤ」と叫びながら講壇に立った有賀牧師は日本での二つの翼カンファレンス開催を祝った。一方、菅直人首相が10日、日韓併合100周年にあたっての談話を発表したことに触れ、「日本が韓国を植民地化したことを悔い改めた」と語りながら韓国人も多かった参加者たちに向けてひざまずき、赦しを求めた。