【CJC=東京】『トリノの聖骸布』は長らく、神学者、科学者、歴史学者の論議の的となってきた。聖骸布に焦点を当てた展示をエルサレムで行えば、信者、非信者を問わず、イエスの理解を深めることになる、として『ノートルダム・センター』が、2006年以来、聖地巡礼のために実施してきた。
エルサレムの中心部にある『ノートルダム・センター』での展示は、イエスを十字架から降ろした際にその身体を包んだとされる布が、本物だと結論づけているわけではない。ただ、イエスと同じように鞭打たれ、十字架に掛けられた1人の男の苦難を示そうというもの。
展示は、聖骸布の実物大の複製を初め、発見からトリノの聖ヨハネ大聖堂に保管されるまでの歴史、布に記されている様々な特徴や科学的な調査などに関する情報など多彩。呼びものはホログラムを使った立体画像で、布に包まれた身体を見ることが出来る。
『いばらの冠』や十字架刑に使われたクギ、鞭などローマ帝国時代の刑罰道具なども展示され、その昔、ここエルサレムで行われたイエスに対する苦難を偲ばせるに十分。ローマ時代の十字架刑の歴史を説明するガイドもいる。
展示は入場無料、日曜休館。詳細は同センターのサイト(www.notredamecenter.org.)で。