【CJC=東京】米カリフォルニア州ガーデングローブに『クリスタル・カテドラル』を建設、米国でも著名なメガチャーチ(巨大教会)を作り上げ、世界規模にテレビ伝道「力の時」を展開したロバート・H・シュラー牧師(83)が7月11日、55年にわたる伝道活動を長女のシェイラ・シュラー・コールマン氏(59)に譲り、引退すると発表した。今後は新設されるクリスタル・カテドラル教会会議議長に就任する。
シュラー氏は11日朝の礼拝で、「シェイラがカリフォルニア大学アーヴァイン校で博士号を取得し、大学から優秀卒業生賞を授与されたことを誇りに思う」と語り、長女への期待を明らかにした。
2年前、意見の違いから子息が教会を離れて以来、シェイラ氏への移行は予想されていた。
会員数1万人といわれるクリスタル・カテドラルだが、不景気による献金減少などで負債が5500万ドル(約50億円)に達するなど課題も大きい。