9月4、5日に東京の有明コロシアムで開催される大規模伝道大会「日本クリストファー・サン国際大会」のカウンセリング講習会が22、25の両日、東京都内で開かれた。首都圏の教会が協力して数万人規模の伝道大会を独自に開催するのは、94年のビリー・グラハム国際大会以来、実に16年ぶり。大会講師のクリストファー・サン氏が東京を訪れるなど、大会に向けた動きが本格化してきた。
大会は、土曜日の午後に2回と日曜日の午後に1回の計3回の集会を行い、2万5千人の動員を目指す。大会責任者には、昨年7月の日本プロテスタント宣教150周年記念大会でプロテスタント主要三派を代表して実行委員長を務めた山北宣久氏(日本基督教団聖ヶ丘教会主任牧師)と大川従道氏 (大和カルバリーチャペル主任牧師)、峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)の3氏が名を連ねている。また副会長には、同じく150周年記念大会で事務局長を務めた渡部信氏(日本聖書協会総主事)が就任。5月の「エジンバラ 100周年記念世界宣教会議・東京大会」(5月11〜15日)で会長を務める奥山実氏(宣教師訓練センター所長)も大会顧問を務めるなど、昨年の150周年記念大会に勝る盛り上がりを見せている。
サン氏は、1984年にクリストファー・サン伝道協会(CSEA)を設立して以来、米国をはじめ、カナダやロシア、カザフスタン、オランダ、マレーシア、フィリピン、台湾、韓国、香港、インドなど世界の各地を巡って数万人規模の集会を幾度も開催している。今月17、18日には、岡山で「クリストファー・サン国際大会・イン・オカヤマ」を開催。地元の約80教会が協力し、県下で初めて約5000人の伝道大会を成功させた。
サン氏は25日、東京のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会の礼拝で説教し、「信仰を持つべき」と信徒らに伝道を呼び掛けた。サン氏は、「霊的な戦いはイエス・キリストによってだけ勝利が与えられる」と述べ、伝道するためには、まず祈りが不可欠であることを強調した。次に、「からし種一粒ほどの信仰があれば、すべてのことができる」と述べ、全能なる神への信仰を強調。「神は私たちの思いをはるかに超えて新しいことをなさる」と力を込めた。
さらに、ペテロがイエスの言葉に従って大漁を経験したときに、周りに助けを求めなければせっかくの魚をすべて逃しただろうと説き、「もっと多くの協力者、チームが必要」と教会協力の必要性を強調した。
サン氏はカウンセリング講習会でも両日講演し、実演を交えて大会当日の決心者を導く方法を指導。首都圏の教会から2日間で延べ110人の教職や信徒が受講し、カウンセラーの登録を行った。