「この大会が終わりではありません。ここから始まるのです」。岡山県内の約80教会が協力し、岡山ドームを会場に2日間で延べ約5000人を集めた伝道大会「クリストファー・サン国際大会・イン・オカヤマ」(同実行委員会主催)。最終日の18日夜のメイン大会で大会会長の吉岡章氏(日本聖約キリスト教団カベナントチャペル牧師)は、今大会の成功によって実現した教会協力の大きな可能性に期待を示した。
関係者によると、同県内の教会が数千人規模の伝道大会を開催するのは今回が初めて。大会実行委員長の赤江弘之氏(日本同盟基督教団西大寺キリスト教会主任牧師)は、「(講師の)サン氏から、大変な勇気をいただいた」と開催までの道のりを振り返った。また赤江氏は、30代から40代の地域の若手牧師たちが中心となって大会を準備したことに触れ、世代交代を実現した今大会の意義を強調した。
今大会を特徴づけたのは、プロゴルファーの中島常幸氏やテコンドー銅メダリストの岡本依子氏をはじめとする多彩なゲスト陣だ。北朝鮮による拉致被害者家族の横田早紀江氏を迎えた最終日午後の特別講演会では、我が子を突然奪われるという悲しみに負けず、今も希望を失わない横田氏の信仰の証しに、市民ら約1600人が聴き入った。
最終日夜のメイン大会で講演したサン氏は、イエス・キリストを信じて受け入れる者は新しい存在に変えられることを強調。クリスチャンとして歩む者は、神によってその性格や考え方、人生の方向性を最善に整えられるだけでなく、この世のすべての暗闇に打ち勝つ神の子としての権威を与えられると説いた。
サン氏は、だれでも死後に自分の行いに応じて神の裁きを受けることが定められており、イエス・キリストを信じて新しく生まれなければ、みな例外なく地獄に行くと説き、「だれもそこに行ってはいけない」と信仰の決心を呼び掛けた。
サン氏の呼び掛けに応じ、その日多くの来場者が信仰を決心し、会衆の前で信仰を告白した。