【バレッタ(マルタ)=ZENIT・CJC】教皇ベネディクト16世は4月18日、訪問先のマルタで、聖職者による性的虐待の被害者を接見した。バチカン(ローマ教皇庁)広報事務所が明らかにした。
接見後に発表された声明は、接見が駐マルタ教皇庁使節館で行われ、教皇は「被害者とその家族が受けたことを聞いて深く感動し、自ら恥ずかしく思い、また悲しんでいることを表明した」と明らかにしている。「教皇は一緒に祈り、教会がやっていることを今後も続け、全力をあげて調査し、虐待の責任者に正義の下に置き、将来的に若い人たちを保護するように努める」という。
13日には、マルタのパウル・クレモナ大司教が1980年代に虐待を受けた男性のグループと会見した。大司教は、被害者が事態を公表したことを称賛し、正義が行われなければならない、と確言した。現地紙『タイムズ・オブ・マルタ』が報じている。
大司教はまた、事実を伝えるよりも教会への反対を人々に掻き立てている国際的なメディアの一部を非難した。