【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は83歳の誕生日を迎えた翌4月17日、マルタ共和国を司牧訪問した。教皇は、同日夕、ルクア国際空港に到着、ジョージ・アベーラ大統領らが出迎えた。
2日間のマルタ共和国滞在で、教皇は首都ヴァレッタでの大統領との会見、ラバトの聖パウロ教会訪問、フロリアーナで市民参加のミサ、ヴァレッタでの若者たちとの出会いを行う。
空港で行われた歓迎式で、教皇は使徒パウロのマルタ島での難破・上陸から1950年を記念する今回の巡礼を通し、人々の信仰を強め、共に祈りたいと語った。
使徒パウロが逮捕されローマに護送される途中、船が暴風に襲われ、マルタに漂着、乗船していた人々が同島で手厚い歓迎を受けたエピソードは新約聖書・使徒言行録28章に記されている。
教皇は東西南北の架け橋となるマルタの地理的・文化的役割を強調。移民問題をはじめ様々な重要問題において、寛容・相互理解の精神を役立てて欲しいと希望を表明した。
教皇は19日で選出5周年を迎えた。