生活保護受給者の自殺率(10万人当たりの自殺者数)は全国平均の2倍以上であることが9日、厚生労働省の調査でわかった。
調査結果によると、08年の生活保護受給者153万7893人のうち自殺者は843人に達し、自殺率は54・8人と、同年の全国平均25・3人の2倍以上だった。
また、自殺者843人のうち精神疾患を抱えた人は68・9%の581人にも上った。同年の精神疾患患者の割合は全人口で2・5%だったのに対し、生活保護受給者全体では16・4%と高い数値を示している。
同省は、生活保護受給者の自殺率の高さに精神疾患が影響しているとみて、相談に応じる福祉事務所の職員を増やすなど対策を検討する。