ニューホープ・インターナショナル・フェローシップ東京(以下、ニューホープ東京)の開拓10周年を記念して、トミー・ウォーカー(Tommy Walker)ワーシップコンサートが20日、なかのZERO(東京都中野区)で行われた。トミー・ウォーカーは、1000人を超える観衆を前に、「He Knows My Name」「Only A God Like You」など、自らが作曲し、日本だけでなく世界中の教会で広く歌われている賛美曲の数々を披露。自身の英語での賛美リードに合わせて日本語でも賛美がささげられ、会場全体は大きく盛り上がった。
著名なワーシップ・リーダーとして知られるトミー・ウォーカーは、米ロサンゼルスにあるクリスチャン・アッセンブリー教会で奉仕するかたわら、世界中でコンサートや慈善活動を展開している。今回は、マイケル・ジャクソンやエルトン・ジョンなど大物アーティストのバックコーラスを務める歌手のリンダ・マクラリーとともに来日した。
ニューホープ東京は、米ハワイ州のニューホープ・クリスチャン・フェローシップの支部教会として2000年3月に誕生した。「誰にでも入りやすく、神様のことを聴き知ることができるような教会」を目指し、開拓わずか4年で礼拝出席者は300人を突破した。
ニューホープ・クリスチャン・フェローシップは、95年設立と新しい教会だが、礼拝出席者はすでに1万5000人を超えている。「全米で最も影響力を持つ教会トップ25」や「全米で最も革新的な教会トップ10」などにも選ばれている全米でも特に注目を集める教会だ。
教会の一人ひとりが与えられた賜物を生かし、チームとなって教会をつくりあげることを目指した同教会のリーダーシップ・トレーニング・プログラム「チームでする教会作り(DCAT=Doing Church As a Team)」は、日本でも注目を集めている。昨年、浦安市文化会館(千葉県)で開催された「DCATカンファレンス」には、全国約120教会から3日間で延べ2500人の教職や信徒らが集まった。「チームでする」という同教会の精神は、教会同士が教派を超えてそれぞれの賜物を認め合い、みなで力をあわせて宣教に取り組むという教会協力の姿勢にもつながっている。
今回のコンサートは同教会の10周年を祝うイベントでもあるが、企画に携わったスタッフは、「(今回のコンサートが)日本の教会に賛美が満ち溢れるきっかけになれば」と話す。今回の来日にあわせてトミー・ウォーカーは、英語での賛美リードに加えて日本語によるリードを取り入れたCD「オーバーフロー(日本語・英語バージョン)」を新たにリリース。コンサートで歌った半分以上の曲は、今回リリースしたCDから選曲した。作曲者自身が日本語での賛美リードを含む楽曲作りに取り組んだだけに、「賛美の中に日本語が自然に入ってくる」(関係者)という。
曲の合間でトミー・ウォーカーは、自らが受けた神の愛を証しし続けた。「神様を知るということは、神様からしか来ない喜びを知ること」「神様はあなたのことを見つめています。あなたが神様の名前を呼ぶときに、神様はあなたに答えてくださいます」と呼び掛けた。また、「あなたが神を信じて自分の罪を悔い改めるなら、永遠にいつまでも、神様を賛美することができるのです」と、観衆を信仰の決心に導いた。
ニューホープ東京の主任牧師であるタロー・サタラカ氏は、これまでの教会の歩みを「神が与えてくれたビジョン」だと話し、「神がここまで大きくしてくださった」とその恵みを証しした。