干ばつにより水力発電が困難となっている南米ベネズエラのチャベス大統領は24日、企業などの電力消費を抑えるため、来週に3日間の特別休日を制定する大統領令を発した。これにより同国では、復活祭前の祝日と合わせて来週は全休となる。
同国は使用電力の3分の2を水力発電で賄っているが、深刻な干ばつにより発電所貯水池の水位が低下を続け発電量は減少。事態が好転しなければ、6月半ばには危機的な状況に陥ると予測されている。
チャベス大統領は、今回発した大統領令について国営テレビで「休日制定の目的は国民を怠惰にするためではなく、節電のためだ。電灯を消し水道栓を閉めることを忘れないように」と述べた。