エジプト南部のケナで7日未明、クリスマスの深夜ミサを終えて教会から出てきた信者らに武装グループが銃を乱射し、少なくとも7人が死亡する事件が発生した。AP通信が治安当局者の話として伝えた。
被害に遭ったのはエジプトの人口5〜10%を占めるとされるコプト正教会の信者ら。事件の背景は明らかにされていない。
コプト正教会は、紀元2世紀にエジプトで独自に発展し、カルケドン公会議を承認しないことで分離した非カルケドン派の教会。ロシア正教会やグルジア正教会などと同じくユリウス暦を用いるため、クリスマスを1月7日に祝う。
エジプトでは人口の約9割がイスラム教徒だが、残り大半はコプト正教会の信者。