国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」(WVJ、東京都新宿区)は、昨年11月から12月末にかけて行ったキャンペーンで5600件に上るチャイルド・スポンサーの新規申し込みがあったことを、同ホームページ上で発表した。昨年も同様のキャンペーンで5908件の新規申し込みがあり、2年連続で5000件を大きく上回った。
今回のキャンペーンでは、100年に一度とも言われる経済危機で最も深刻な影響を受けている貧困国の子どもたちを少しでも多く助けたいと、過去最多の6500人を目標にチャイルド・スポンサーを募集。期間中には、ベトナムで支援を受けている子どもたちや、チャイルド・スポンサーとして3人の子どもたちを支援している女優の夏木マリを迎えての特別イベントを開催し、支援を訴えた。
また、先月23日にロシアの宇宙船ソユーズで国際宇宙ステーション(ISS)に到着した宇宙飛行士の野口聡一氏が、公式飛行記念品にワールド・ビジョンのTシャツを選んだことも話題となった。野口氏は長年にわたり、ワールド・ビジョンの支援プログラムを通じて貧困国の子どもたちを支援している。
チャイルド・スポンサーシップの支援を通してワールド・ビジョンは、子どもたちの住む地域全体が自立することを目指した長期的な支援プロジェクトを実施している。具体的には、子どもたちの住む地域住民への職業訓練、農業技術指導、識字教育、保健員・教師の訓練、また、基本的な社会基盤を充実させるための学校建設、安全な水の確保、保健医施設の整備などを行っている。
支援者には、自分の支援する子どもの「成長報告」と、子どもの住む地域がどう向上しているかを知らせる「プログラム近況報告」が年に一度届く。成長報告では、成長した子どもの写真や学校での成績、学年、身長、体重、好きな遊びなどに加え、家族や地域に関する全体の支援状況などがわかる。またプログラム近況報告では、地域プロジェクト全体の会計報告なども見ることができる。
一人で複数の子どもを支援することもできる。支援期間は自由。事前の申し込みがあれば、現地で自分の支援する子どもに会うこともできる。WVJでは年に数回、現地の子どもたちを訪問するツアーを行っている。
WVJでは、チャイルド・スポンサーを随時募集している。資料請求は、電話(0120・465・009)、またはWVJホームページ。