【CJC=東京】「教会が、実際のところオバマ一家にとっては想像以上に難問になっている」と米週刊誌タイムが報じるほどに米国市民の関心の的だ。
大統領就任前にはシカゴのトリニティ合同キリスト教会に通っていたが、ジェレミア・ライト牧師の過激な発言の連続もあってか脱会した。
ホワイトハウスに住むようになってから首都ワシントンの教会の日曜礼拝に出たのは3回。アフリカ系市民が圧倒的な19番街バプテスト教会に1回、ホワイトハウスからは程近いセントジョンズ・エピスコパル教会に2回だった。
記者会見でロバート・ギブス報道担当は、まだ加入教会を捜しているのか、との質問に「大統領はキャンプデービッドでは1教会に常に出席しており、喜んでいる」と述べるに留まった。
クリスマスはどこの教会に行くか、注目が集まる中でオバマ一家はハワイへ向かった。ブッシュ前大統領一家は8年、連続で保養地のキャンプデービッドにあるエバグリーン・チャペルで過ごした。一方クリントン一家はワシントン・ナショナル大聖堂の深夜ミサに出席、レーガン大統領はワシントンに留まってはいたが、礼拝には出かけなかったようだ。
ハワイは大統領が育った所だが、当時、ホノルルの第一ユニテリアン教会の日曜学校に熱心に教会に通っていた。大統領の祖母の記念礼拝も行われたが、今回は高級な借り上げ住宅に留まり、静かにクリスマスを迎えたが、25日にはデトロイト上空でノースウエスト航空機爆破未遂事件が発生、慌ただしい日常に戻った。