日本福音ルーテル教会は2日、台風で大きな被害を受けたフィリピンと、スマトラ沖大地震で1100人以上の犠牲者を出したインドネシアの緊急連帯献金を呼びかけた。
被災地の救援を急務と判断した同教会事務局は、世界ルーテル連盟アジアデスクを通して両被災地に100万円ずつ、宣教予算枠からの立て替えで送金した。世界的な教会支援ネットワーク「ACT(Action by Churches Together)」による現地の救援事業に充てられる。
AP通信によると、9月下旬にフィリピン全土を襲った台風で今月6日までに300人以上が死亡、被災者は20万人に上り、首都圏を含む全域が甚大な被害を受けている。
インドネシア国家災害対策局によると、地震発生から1週間が経過した同国では、激しく振り続ける雨で救助作業が難航。千人以上が依然として行方不明のままだが、日本など各国の救助隊による生存者の救出活動は5日で打ち切られた。共同通信によると、現在は壊滅的な打撃を受けたインフラの復旧作業や、2千人以上の負傷者の医療支援に移るという。