国家がキリスト教会を弾圧した時代に信仰を貫いた先達に学び、その信仰を次の世代に継承しようと21日、第18回ホーリネス弾圧記念聖会が東京新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で開かれた。第2部の聖会で基督兄弟団幹事、関東教区長の池原三善牧師(境教会)は、「しっかりと先輩の戦いのバトンを受け継いで」と教会の若者たちに呼びかけた。
池原氏は、現代の教会にひそかに道徳的乱れが紛れ込んでいる事実に触れ、不信心な欲望のままにふるまう「滅びをもたらす異端」(2ペテロ2:1)に対して教会が戦っていかなければならないと指摘。その上で、昭和の弾圧を耐え抜いた先達が、信仰を持って聖霊による祈りをささげ、聖書をいつも暗唱して御言葉を豊かにたくわえていたことを強調し、「私たちの祈りは聖霊による祈りなのか」と会衆に問いかけ、「先輩の先生の祈りの生活を受け継いでいかなければならないのではないか」と訴えた。
また、「サタンはすでに閉じ込められている」(ユダ1:6)と述べ、イエス・キリストのうちにとどまり、信仰によって祈るときに「悪に勝てる」と強調。主の再臨という「約束の実現」(ペトロ二3:8)を待ち望みながら戦わせていただきたいと述べた。