【CJC=東京】ナチが支配した第三帝国時代にドイツを脱出したジャーナリスト、ブルーノ・クローカー氏(93)が米ニュージャージー州スコーカスの病院で6月11日死去した。1916年ベルリン生まれ。
ジャーナリストとして活動する一方、反ヒトラー集団に入っていることが秘密警察ゲシュタポに知られていたことが分かり、デンマークに脱出、その後は中国に渡り、南京でロンドン・デイリー・エクスプレス、INS通信の特派員を務めた。
第二次大戦後の1950年に渡米、『教会世界奉仕』に協力、さらに米教会協議会、世界教会協議会などの報道担当として活躍した。
「その生涯は、書かれなかったが、偉大な小説そのもの」と友人のフレッド・マイヤー氏は言う。