米連邦最高裁は8日、兵士が同性愛を公言することを禁止する米軍の方針を支持する判断を下した。AP通信が伝えた。
米軍では同性愛は禁止されており、かつては入隊時に確認され、入隊後も発覚すると除隊させられたいた。しかし、93年からは同性愛者の入隊を認めるよう求めるクリントン政権(当時)により、風紀の乱れや戦力の影響を懸念する軍部との妥協案として「聞くな、語るな」の黙認の方針が採られるようになった。
今回の最高裁の判断は、同性愛を公言して除隊処分を受けた兵士が違憲として最高裁に判断を求めていた問題であったが、最高裁は請求を棄却。米軍の方針を支持したかたちとなった。