カトリック田平教会(長崎県平戸市)の烏山邦夫神父(55)がこのほど、九州大学総合研究博物館(福岡市)に、約40年間かけて集めた昆虫、約10万匹の標本を寄贈することを決めた。烏山神父が収集した昆虫は5000種、約11万匹に上り、すでに約1万匹は地元の「たびら昆虫自然園」に寄贈。同園では、烏山神父のコーナーが特設され、7月から一般公開されることが決まっている。読売新聞が伝えた。
烏山神父が集めた昆虫の中からはすでに新種、新亜種計4種が発見しており、寄贈先の博物館で昆虫を担当する丸山宗利助教は同紙に対し、「研究が進んでいない小型昆虫も豊富に収集されている。精査すれば、100〜200種の新種が発見される可能性がある」と話している。
寄贈は6月中に行われる予定で、九州大学からは研究に貢献したとして感謝状が贈られた。