「地獄に落ちる」などと話し、水晶の彫刻を購入するよう執拗に迫ったとして、特定商取引法違反(威迫・困惑)容疑で、世界基督教統一神霊協会(統一協会)の会員である福岡の元販売会社社員女性が逮捕された事件で、同社に勤務する約30人の社員全員が統一協会の信者であったことを26日、捜査関係者が明らかにした。
福岡県警は今月7日、福岡市博多区にある印鑑などを販売する会社「サンジャスト福岡」(2月に解散)元社員の金純姫(キム・スンヒ)容疑者(61)を逮捕し、事件と関連があるとして同区にある統一協会福岡教会などを家宅捜索していた。時事通信によれば、県警は統一協会が同社と密接な関係にあり、信者獲得を目的に活動していたとみている。
金容疑者はすでに容疑を認めており、「給料を現金で受け取り、一部をその場で教会に献金した」(時事)などと供述しているという。
県警は同日、逮捕容疑以外でも同じ被害者に購入を迫ったとして同法違反(威迫)で金容疑者を追送検し、同法の両罰規定適用により、同社を書類送検した。